日本の世界競争力ランキング38位へ!

スイスのビジネススクールIMDが発表した、2024年の世界競争力ランキングで世界の67カ国・地域中、日本は昨年の35位からさらに順位を下げ、38位になった。3年連続で過去最低だ。

このランキングが始まった1989年から1992年までの期間では、日本は世界第1位だった。

2024年では、シンガポールが2023年から3つ順位を上げて、20年以来4年ぶりに世界の首位となった。香港が5位、台湾は8位だ。中国は、昨年の21位から14位になった。韓国は20位だ。

アジアの調査対象国中で日本より下位にあるのは、インド(39位)、フィリピン(52位)、モンゴル(61位)だけだ。

世界の主要国で日本より下位は、スペイン(40位)、ポーランド(41位)、イタリア(42位)、チリ(44位)、ギリシャ(47位)、ハンガリー(54位)、メキシコ(56位)、ブラジル(62位)、アルゼンチン(66位)などとなっている。

このランキングは、「経済パフォーマンス」、「政府の効率性」、「ビジネスの効率性」、「インフラストラクチャー」の4つの競争力要因について、336の指標を使用して評価を行っている。

IMDのWorld Competitiveness Booklet 2024によれば、項目別に日本の順位を見ると、「経済パフォーマンス」では第21位、「インフラストラクチャー」では第23位と、比較的上位にある。

問題は、「政府の効率性」で第42位、「ビジネスの効率性」で第51位と評価が低いことだ。とくに、「ビジネスの効率性」の中の「マネジメント・プラクティス(マネジメントの慣行)」が65位と、非常に低い評価だ。

デジタル競争力ランキング

第1位がアメリカに続いて、第2位がオランダ、第3位がシンガポールとなっている。韓国が第6位、台湾が第9位、香港が第10位だ。日本は第32位になる。2022年調査から3つ順位を落としており、過去最低だ。

世界人材ランキング

1位がスイス、2位がルクセンブルク、3位がアイスランドとなっている。
以下、ヨーロッパの人口が比較的少ない国が続く。アジアでは、シンガポールが世界第8位だ。そして、香港が第16位、台湾が第20位、マレーシアが第33位、韓国が第34位、中国が第41位となっている。日本は第43位だ。

国際的な経験

日本が特に低いのは、「国際的な経験」(世界第64位)、「シニアマネージャーの能力」(世界第62位)、「語学の能力」(世界第60位)だ。「国際的な経験」では、文字どおり世界最低だ。

国際経験の面で日本人に問題があるとは、これまでもしばしば指摘されてきたことだが、このように「世界最低」という数字を突きつけられると、改めて愕然とする。

日本が「4年連続1位→38位」に転落した国際的指標【再配信】 韓国は20位、アジアで日本より下位は3カ国のみ(東洋経済オンライン)|dメニューニュース(NTTドコモ)

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